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重要産業五年計画要綱 1937年05月29日

 重要産業五年計画要綱(ひらがな化、一部新字体化、別表省略)


   重 要 產 業 五 年 計 畫 要 綱    昭和十二年五月二十九日

     第一、方   針

概ね昭和十六年を期し計画的に重要産業の振興を策し以て有事の日日満支提携に依り日満及北支に於て重要資源を自給し得るに至らしむると共に平時国力の飛躍的発展を計り東亜安定の実力を確立す

     第二、要   領

一、本計画は昭和十二年度以降昭和十六年度に至る五年を以て第一次とし先つ国防上重要なる産業の種類及目標を厳選し其の実現を統制促進す但し五年を以て本計画の一般的年次と為すと雖振興拡充の程度及完成の時期は各資源の要度に応し適宜其の緩急を規律す

二、国防重要産業の振興は帝国を主体とするも克く日満を一環とする適地適業の主義に則り且つ国防上の必要を顧慮し所要産業を努めて大陸に進出せしめ更に帝国将来の長計を洞察して最も必要と認むる資源を選ひて日支提携に依り北支の資源を開発するに努む

三、本計画の実施に方りては帝国現在の資本主義経済機構に対し急激なる変革を作為するは之を避くへしと雖金融、財政、物価、貿易、対外経済、運輸、配給、労務並非重要なる国民の生産消費の統制等に関し機を制して所要の対策を講し以て総合的に本計画の順調なる進捗を計る

四、重要産業の振興は技術、資本及原料等の諸元を総合し且つ各種産業の相互関連性を認識して其の間に撞著なからしむへしと雖審かに軽重緩急の程度を判別し先つ重且つ急なるものを選ひて其の実現を促進す之か為第一次計画中先つ着手すへき重要部門概ね左の如し

1 兵器工業

2 飛行機工業

3 自動車工業

4 工作機械工業

5 鉄鋼工業

6 液体燃料工業

7 石炭工業

8 一般機械工業

9 アルミニウム工業

10 マグネシウム工業

11 船舶工業

12 電力事業

13 鉄道車両工業

但し兵器工業及飛行機工業の振興は別に軍部の立案する方策に依るも之に必要なる資金、機械、原料材料、労力、燃料及動力等一般重要産業の振興と併行調整すへき部門に関しては本計画中に包含せしむ

五、以上の要旨に基き重要産業振興の一般目標並日満に於ける按配概ね別表の如し

(別表)(省略)

(国立公文書館:1 重要産業5年計画要綱 C12120069500)

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