昭和通商株式会社に関する件(ひらがな化、一部新字体化、附属書等省略)
昭和通商株式會社ニ關スル件通牒
昭和十四年七月二十七日 陸軍次官 山 脇 正 隆
関係部隊
現下、時局に鑑み本邦製兵器の市場を積極的に海外に開拓し以て此種重工業力の維持並健全なる発達を遂けしむると共に他面陸軍に於て必要とする海外軍需資源の一部は之を統一して輸入し其の迅速公正を期し無益の競争を除き機密を厳守せしむる目的を以て陸軍大臣指導下に茲に昭和通商株式会社を設立す
惟ふに我国軍需工業の発展は本会社の活動に俟つ所大なるに鑑み各部隊は別冊定款大臣訓令覚書に準拠し積極的に之を利用し法規其他事情の許す範囲に於て便宜と支援とを与へられ度
本会社の概要左の如し
一、資本金一千五百万円(内三分の一払込)
一、専務取締役 堀 三 也 (陸軍砲兵大佐)
一、株 主 三井物産株式会社、三菱商事株式会社、大倉商事株式会社
一、本会社の営むへき業務の範囲は覚書の通
注 会社の性質上其の事業の内容は定款にては不十分の点ありて陸軍に関する限りは指導要綱に示す通なり而して陸軍以外の業務を遂行する場合は勿論定款に拠るを要す
覚 書
(省略)
昭和通商株式会社指導要綱
(省略)
昭和通商株式会社定款
(省略)
(国立公文書館:昭和通商株式会社に関する件)
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