時局に伴う対支謀略
時局ニ伴フ對支謀略 昭和十三年六月二十四日
方 針
敵の抗戦能力を崩壊せしむると共に蒋政権を倒壊し又は蒋介石を失脚せしむる為現に実行しある計画を更に強化す
其要領左の如し
要 領
一、支那一流人物を起用して蒋政権並支那民衆の抗戦意識を弱化せしむると共に鞏固なる新興政権成立の気運を醸成す
二、雑軍の懐柔帰服工作を促進して敵戦力の分裂弱化を図る
三、反蒋系実力派を利用操縦して敵中に反蒋、反共、反戦政府を樹立せしむ
四、回教工作を推進し西北地方に回教徒に依る防共地帯を設定す
五、法幣の崩落を図り支那の在外資金を取得すること等に依り蒋政権を財政的に自滅せしむ
六、右諸工作の遂行を容易ならしむる為所要の謀略宣伝を行ふ
(国立公文書館:12.時局に伴う対支謀略 B02030538700)
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