戦争の推移に伴ふ対蘭印戦争指導要領(原文:ひらがな、一部新字体化)
戦争ノ推移ニ伴フ對蘭印戦争指導要領
昭和一六、一二、一三
連絡会議決定
情勢の進展を考慮し左記に準拠し成るへく武力を行使することなく既定計画に基く進駐の目的を達成する如く努む
左 記
一、蘭印政庁に対し概ね左記条件を以て適宜本年末を目途として交渉を行ふに努む
1.蘭印は帝国に対し一切の敵対行為を放棄し帝国軍隊の蘭印要域に対する進駐に伴ふ紛争防止並諸施設及資源破壊防止の措置を実行す
2.帝国は蘭印の現存行政機構を尊重し且一切の住民の生命財源を厳に保護す
二、作戦は交渉の推移に拘らす既定計画に拠り之を遂行す
但し交渉成立せは武力を行使することなく進駐するものとす
三、本交渉間和蘭と戦争状態に入れる旨の声明を行はす
四、本交渉に際しては将来に於ける蘭印の帰属其他の取扱に就ては触れさるものとす
(国立公文書館:昭和16年12月13日 戦争の推移に伴う対蘭印戦争指導要領)
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