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満洲事変解決に関する方針 1931年09月30日

 満洲事変解決に関する方針(ひらがな化、一部新字体化、不明文字あり)


   満洲事變解決ニ關スル方針

一、満蒙問題解決の対象

 (イ)満蒙を支那本部より政治的に分離せしむる為我帝国に■■する独立政権の設定を促し

   初期は三、四個所に地方政権を設立せしめ適当の時期に中央政権を樹立せしむ

   之を対象として懸案の根本的解決を図り帝国の政治的経済的地位を確立す

 (ロ)張学良、南京政府又は現在の儘の広東政権との間に真面目の交渉を進むることは厳に之を避く

二、支那本部に対する策案

 第一項の解決■■支那本部諸政権との間に起くへき紛争を憂慮し満蒙問題解決方針を緩和することは絶対に拒否すへきものとす但し支那本部政権をして満蒙に生する新事態を黙認又は是認せしむる■北支及中支■■■■■■■■■■■■■相互■■■■■■■とす

 (1)北支那に於ける張学良の勢力を一掃し反蒋勢力又は北洋軍閥を■■■■■■す

 (2)広東政府を支持し南京政府の瓦解を策す

三、国民■■■

 満蒙問題の解決は必然的に米国の又時として国際連盟の干渉を招来すへきことを予期せさるへからす

 之か為

(イ)対外宣伝に力を用ひ

(ロ)我国民をして満蒙問題解決の目標として進むへき最少限度を理解認識せしめ且米国又は連盟の干渉に際し挙国一致之を排撃する決意を涵養するの手段を講するを要す

(国立公文書館:16.満洲事変解決ニ関スル方針 9月30日 C12120034100)

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